ムダ毛のない美しい肌を目指す上で、エステ脱毛や医療脱毛は強力な味方となります。しかし、クリニックやサロンで使われている脱毛機には様々な種類があり、それぞれ異なる仕組みや特性を持っていることをご存存知でしょうか?
この記事では、プロフェッショナルな脱毛機器の基本的な仕組みから、エステ脱毛で使われる機器、そして特に効果の高い医療脱毛で導入されているレーザー機器の種類と特性、さらにはそれらを導入している福岡のクリニックまで、徹底的に解説します。 VIO脱毛のようなデリケートな部位の施術を検討している方も、最適な脱毛機とクリニック選びの参考にしてください。
1. プロフェッショナル脱毛機器の基本的な仕組み
サロンやクリニックで使用される脱毛機は、光やレーザーのエネルギーを利用して毛にアプローチします。基本的な仕組みは以下の通りです。
- 熱を発生させる: 脱毛機から照射される光(IPL)やレーザーは、毛に含まれる黒い色素(メラニン)に反応し、熱を発生させます。
- 毛根組織にダメージを与える: 発生した熱が毛を伝わり、毛の成長に関わる組織(毛乳頭、毛母細胞、またはバルジ領域など)にダメージを与えます。
- 毛の再生能力を弱める: ダメージを受けた毛根組織は、毛を生成する能力が弱まったり、破壊されたりすることで、毛が生えにくくなったり、再生しなくなったりします。
家庭用脱毛器との違い
プロフェッショナルな脱毛機器は、家庭用脱毛器に比べて以下の点で優れています。
- 出力が高い: 専門の資格を持ったスタッフ(医療脱毛では医師・看護師)が施術を行うため、家庭用よりもはるかに高出力の光やレーザーを照射できます。これにより、より高い脱毛効果が期待できます。
- 照射スピードが速い: 広範囲を効率的に照射できるため、全身脱毛などの施術時間を大幅に短縮できます。
- 冷却性能が高い: 照射と同時に肌を強力に冷却する機能が備わっていることが多く、熱による肌への負担や痛みを軽減します。
- 安全機能: 肌質や毛質を自動判別するセンサーや、フィルター機能などが充実しており、肌トラブルのリスクを最小限に抑えます。
2. エステ脱毛と医療脱毛で使われる主な脱毛方法
プロフェッショナルな脱毛は、大きく分けてエステサロンで行われる「エステ脱毛」と、医療機関で行われる「医療脱毛」に分けられます。それぞれ使用される機器のタイプや効果が異なります。
エステ脱毛の主な方法
エステ脱毛では、主に光脱毛(フラッシュ脱毛)が用いられます。医療行為ではないため、毛根を完全に破壊するほどの強い出力は出せません。
- IPL(Intense Pulsed Light)方式:
- 幅広い波長の光を照射し、毛のメラニンに反応させます。シミやくすみ改善などの美肌効果も同時に期待できる場合があります。
- 太く濃い毛に反応しやすい傾向があります。
- SHR(Super Hair Removal)方式:
- 低い出力の光を連続照射し、毛の生成を促す「バルジ領域」にじわじわと熱を蓄積させてダメージを与えます。
- 痛みが少なく、日焼け肌や産毛にも対応しやすいのが特徴です。
医療脱毛の主な方法(医療レーザー脱毛)
医療脱毛は、医療行為として高出力のレーザーを照射し、毛根を破壊することで「永久脱毛」効果が期待できます。VIO脱毛のような効果を重視する部位では、特に医療脱毛が推奨されます。
3. 医療脱毛のレーザー機器を徹底解説!VIO脱毛に最適なのは?
医療脱毛で使われるレーザーは、大きく分けて以下の3種類があり、それぞれ異なる波長を持ち、毛のメラニン色素への吸収率や肌の奥への到達度が異なります。さらに、照射方式によっても痛みや効果の出方が変わります。
3-1. 医療脱毛で使用される主なレーザーの種類
- アレキサンドライトレーザー:
- 波長: 755nm
- 特徴: メラニン吸収率が非常に高く、太く濃い毛(VIO、脇など)に高い効果を発揮します。日本人の肌質・毛質に最も適しているとされます。
- 痛み: メラニンへの反応が強いため、ゴムで弾かれるような痛みを強く感じやすい傾向があります。
- 肌質: 日焼け肌や色黒肌には火傷のリスクがあるため、基本的に照射できません。
- ダイオードレーザー:
- 波長: 800nm~810nm
- 特徴: メラニン吸収率と肌の奥への到達度(深達度)のバランスが良く、幅広い毛質(細い毛から太い毛まで)・肌質に対応できます。
- 痛み: 比較的痛みが少ないとされています。
- 肌質: やや日焼けした肌や敏感肌でも照射可能な場合があります。
- YAG(ヤグ)レーザー:
- 波長: 1064nm
- 特徴: 3種類のレーザーの中で最も肌の奥深くまで到達するため、根深い毛や男性のヒゲ、日焼け肌・色黒肌にも比較的安全に照射できます。
- 痛み: 痛みを強く感じやすい傾向があります。
- 得意な毛質: 剛毛、根深い毛に高い効果を発揮します。
3-2. 照射方式の違い:熱破壊式 vs 蓄熱式
医療脱毛機は、上記3種類のレーザーを、「熱破壊式」または「蓄熱式」という異なる照射方式で肌に届けます。
- 熱破壊式(ショット式):
- 仕組み: 高出力のレーザーを一瞬で照射し、毛根にある毛乳頭や毛母細胞(毛の成長に関わる組織)を破壊する方式です。
- 痛み: 高出力のため、ゴムで弾かれたような強い痛みを感じやすい傾向があります。
- 効果の実感: 施術後1〜2週間で毛が抜け落ちる「ポップアップ現象」が見られ、効果を早く実感しやすいです。
- 得意な毛質: 太く濃い毛(VIO、脇、ヒゲなど)に特に高い効果を発揮します。
- 肌質: 日焼け肌や色黒肌には火傷のリスクが高まるため、照射が難しい場合があります。
- 蓄熱式(SHR方式など):
- 仕組み: 低出力のレーザーを連続して照射し、毛を生成するバルジ領域(毛根よりも浅い部分)にじわじわと熱を蓄積させて破壊する方式です。
- 痛み: 低出力でじわじわと熱を加えるため、温かいマッサージを受けているような感覚で、痛みをほとんど感じないことが多いです。痛みに弱い方や敏感肌の方におすすめです。
- 効果の実感: 施術後すぐに毛が抜け落ちるというよりは、徐々に毛が生えにくくなり、効果の実感には時間がかかることがあります。
- 得意な毛質: 細い毛や産毛、金髪など、メラニン色素の薄い毛にも効果が期待できます。
- 肌質: 日焼け肌や色黒肌でも火傷のリスクが低く、照射可能な場合が多いです。
3-3. VIO脱毛に最適な脱毛機は?選び方のポイント
VIO脱毛は毛が太く濃く、皮膚もデリケートな部位です。以下のポイントを参考に、ご自身に最適な脱毛機を選びましょう。
- 痛みを重視するなら「蓄熱式」: 「VIO脱毛は痛い」というイメージが強いですが、蓄熱式は痛みを大幅に軽減できます。
- 剛毛に高い効果を求めるなら「熱破壊式」: 太く濃いVIOの毛に高い効果を発揮するのは熱破壊式です。アレキサンドライトレーザーやYAGレーザーを搭載した機器が良いでしょう。
- 痛みに強く、早く効果を実感したいなら「熱破壊式」: ポップアップ現象で効果を早く実感したい方や、多少の痛みは我慢できるという方には熱破壊式がおすすめです。
- 日焼け肌や色黒肌の方: YAGレーザー(熱破壊式の一部)や、蓄熱式のダイオードレーザーを導入しているクリニックを選びましょう。
- 複合機導入クリニックのメリット: 複数のレーザー種類や熱破壊式・蓄熱式の両方を切り替えられる機器を導入しているクリニックは、患者の毛質や肌質、脱毛の進行度に合わせて最適な照射ができるため、より効果的な脱毛が期待できます。
4. 福岡の医療脱毛クリニック:脱毛機タイプ別リスト
福岡で VIO 医療脱毛を検討する際に、気になる脱毛機を導入しているクリニックをチェックしましょう。
4-1. アレキサンドライトレーザー導入クリニック
主に太く濃い毛に高い効果を発揮する「アレキサンドライトレーザー」を導入しているクリニックです。多くは熱破壊式で、しっかりとした脱毛効果を早く実感したい方におすすめです。
- KANNO'A.clinic(カンノアクリニック)
- 導入機: ジェントルマックスプロプラス (GentleMax Pro Plus)
- 照射方式: 熱破壊式
- 備考: YAGレーザーも同時に搭載した最新複合機です。
- レジーナクリニック
- 導入機: ジェントルレーズプロ (GentleLase Pro), ジェントルマックスプロプラス (GentleMax Pro Plus) など
- 照射方式: 熱破壊式
- 備考: アレキサンドライト系熱破壊式レーザーを複数導入しています。
- リゼクリニック
- 導入機: ジェントルヤグプロ (GentleYAG Pro) ※一部アレキサンドライト併用機種の可能性あり
- 照射方式: 熱破壊式
- 備考: 5種類の脱毛機を使い分け、毛質に合わせた最適な照射を追求しています。
- ルシアクリニック
- 導入機: ジェントルマックスプロ (GentleMax Pro), ジェントルレーズプロ (GentleLase Pro)
- 照射方式: 熱破壊式
- 備考: 熱破壊式レーザーに特化しており、高い脱毛効果を目指したい方におすすめです。
- 湘南美容クリニック
- 導入機: ジェントルレーズプロ (GentleLase Pro), ジェントルマックスプロプラス (GentleMax Pro Plus) など
- 照射方式: 熱破壊式
- 備考: 全国展開の大手クリニックで、実績も豊富です。
4-2. ダイオードレーザー導入クリニック
幅広い毛質や肌質に対応でき、比較的痛みが少ない傾向にある「ダイオードレーザー」を導入しているクリニックです。蓄熱式と熱破壊式の両方を使い分けられる機種も多いです。
- ジュノビューティークリニック
- 導入機: ラシャ (Lasya)
- 照射方式: 熱破壊式・蓄熱式(切り替え可能)
- 備考: 痛みに配慮しつつ、高い脱毛効果も期待できるバランスの取れた機種です。
- フレイアクリニック
- 導入機: メディオスターNext Pro (MeDioStar Next Pro)
- 照射方式: 蓄熱式
- 備考: 痛みに最大限配慮した蓄熱式専門のクリニックです。
- エミナルクリニック
- 導入機: クリスタルプロ (Crystal Pro) ※クリニック独自機
- 照射方式: 熱破壊式・蓄熱式(部位によって切り替え)
- 備考: 独自の脱毛機で効率的な施術と幅広い対応が可能です。
- TCB東京中央美容外科
- 導入機: メディオスターNext Pro (MeDioStar Next Pro), Lasya (ラシャ)
- 照射方式: 蓄熱式(メディオスターNext Pro)、熱破壊式・蓄熱式(ラシャ)
- 備考: 痛みに配慮した蓄熱式ダイオードレーザーを主軸としつつ、ラシャで熱破壊式にも対応します。
- レジーナクリニック
- 導入機: ソプラノチタニウム (Soprano Titanium)
- 照射方式: 蓄熱式
- 備考: アレキサンドライト、ダイオード、YAGの3波長を同時に照射できる複合機です。
- リゼクリニック
- 導入機: メディオスターNext Pro (MeDioStar Next Pro), ラシャ (Lasya), ライトシェアデュエット (LightSheer Duet)
- 照射方式: 蓄熱式(メディオスターNext Pro, ラシャの一部)、熱破壊式(ライトシェアデュエット, ラシャの一部)
- 備考: 多様なダイオードレーザー機を導入し、患者の状態に合わせた施術を行います。
- 湘南美容クリニック
- 導入機: メディオスターNext Pro (MeDioStar Next Pro)
- 照射方式: 蓄熱式
- 備考: 熱破壊式に加えて蓄熱式ダイオードレーザーも選択できます。
4-3. YAG(ヤグ)レーザー導入クリニック
根深い毛や男性のヒゲ、日焼け肌にも対応できる「YAGレーザー」を導入しているクリニックです。多くは熱破壊式で、痛みは強めですが高い効果が期待できます。
- KANNO'A.clinic(カンノアクリニック)
- 導入機: ジェントルマックスプロプラス (GentleMax Pro Plus)
- 照射方式: 熱破壊式
- 備考: アレキサンドライトレーザーも同時に搭載した複合機です。
- リゼクリニック
- 導入機: ジェントルヤグプロ (GentleYAG Pro)
- 照射方式: 熱破壊式
- 備考: YAGレーザーも導入しており、剛毛や根深い毛に効果的です。
- ルシアクリニック
- 導入機: ジェントルマックスプロ (GentleMax Pro)
- 照射方式: 熱破壊式
- 備考: アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーを切り替えられる複合機を導入しています。
- レジーナクリニック
- 導入機: ソプラノチタニウム (Soprano Titanium)
- 照射方式: 蓄熱式
- 備考: アレキサンドライト、ダイオード、YAGの3波長を同時に照射できる複合機です。
- 湘南美容クリニック
- 導入機: ジェントルマックスプロプラス (GentleMax Pro Plus) など
- 照射方式: 熱破壊式
- 備考: アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーを切り替えられる複合機を導入しています。
【最終確認のお願い】
このリストは最新の情報を基に作成しましたが、医療機関の導入機器は時期や院によって変更される可能性があります。
医療脱毛を検討される際は、必ず各クリニックの公式サイトで最新情報を確認いただくか、無料カウンセリング時に直接、どの脱毛機を使用しているか、それがご自身のVIO脱毛に最も適しているかを医師や看護師に相談することを強くお勧めします。
5. プロフェッショナル脱毛の安全性と専門家の役割
脱毛機器は進化していますが、安全で効果的な施術には専門知識と技術が不可欠です。
- 安全機能とフィルター: 多くのプロフェッショナル機器には、肌の温度を管理する冷却システム、誤照射を防ぐセンサー、不要な波長をカットするフィルターなどが搭載されています。
- 医療機関での安心: 医療脱毛は医師や看護師といった医療従事者が施術を行うため、万が一、肌トラブル(赤み、腫れ、やけどなど)が発生した場合でも、速やかに医師が診察し、適切な処置や薬の処方を受けることができます。これはエステ脱毛との大きな違いであり、医療脱毛の最大のメリットの一つです。
- 専門家による適切な判断: 患者さんの肌質や毛質、毛の周期、痛みの感じ方に応じて、最適な脱毛機や照射設定(出力、パルス幅など)を判断し、調整するのは専門知識を持つスタッフの役割です。これにより、最大限の効果と安全性を両立した施術が可能になります。
まとめ
脱毛機器には様々な種類と特性があり、それぞれ得意な毛質や肌質、痛みの感じ方が異なります。エステ脱毛の光脱毛と、医療脱毛のレーザー脱毛の仕組みを理解することで、より賢く自分に合った脱毛方法を選ぶことができるでしょう。
特に医療脱毛では、導入されているレーザーの種類(アレキサンドライト、ダイオード、YAG)や照射方式(熱破壊式、蓄熱式)によって、効果や痛みに違いが出ます。ご自身のVIOの毛質や肌の状態、痛みの許容度などを考慮し、最適な脱毛機を導入しているクリニックを選ぶことが重要です。
多くのクリニックでは無料カウンセリングを行っています。気になるクリニックがあれば、まずはカウンセリングで自分の肌質・毛質を診断してもらい、どの脱毛機が適しているか、なぜその機器が選ばれるのかを詳しく相談してみましょう。納得した上で、理想のVIO脱毛を始めてくださいね。
編集部おすすめの無料カウンセリングは、最新・高性能なジェントルマックスプロプラス (GentleMax Pro Plus)導入のKANNO'A.clinic(カンノアクリニック)です。
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KANNO’A clinic(カンノアクリニック)の口コミ
痛みなど不安でしたが、施術の際も施術スタッフの方が何度も確認して声かけしてくださり、安心して施術を受けることが出来ました。
痛みの強さに関しては、やはりエステ脱毛とは異なりましたが、その分効果があると思うので期待しています。
最新の脱毛器というところが推しのようです。
医師は男性でしたがこちらも優しい印象の先生だったと思います。
とりあえず契約したので頑張って通いたいと思います。
(追記)
8回通い終わりました。
施術は丁寧で、適度な声掛けもあって安心できました。
肝心の脱毛効果ですが、気になっていた脇も手足もかなり毛が減ってもう生えてこないんじゃないかなと思っています。
VIOはもう少し残っているので、追加でコースで通います。
予約もだんだん取りやすくなってきました。
希望している日に空きが出たら連絡をくれます。
予約が取れるか心配している方も、希望を出しておけば大丈夫かと思います。
これからもよろしくお願いします。